朝日、日経記者をガン詰め

会見開始予定時刻の10分以上前に席についた石丸氏は「メディアとのコミュニケーションの時間」を取るとまず宣言。

数日前に石丸氏の辞任を報じた朝日新聞の記者を名指しし、「石丸伸二氏が再生の道代表辞任へ、都議選と参院選で全敗」という記事の見出しについて「最後の一文、どういう気持ちでつけられた?」「(特定の意図に基づく)印象を与えてますよね」と詰問し始めた。

朝日新聞は選挙惨敗と代表が辞めることを並べることで引責辞任だと印象付けようとした、と言いたいらしい。

「一般的にはリベラル、愛と平和をうたう立場なのかなと思うんですが、実態としては愛だ平和だと叫びながら憎悪を撒き散らしてるっていうのが皆さんじゃないですか」

「自分たちは批判を加えているだけだと言いながら、しかし他の誰かがやったらそれは攻撃だと急にダブルスタンダードを使ってくる」

8月27日、記者会見で話す石丸伸二氏 撮影/集英社オンライン
8月27日、記者会見で話す石丸伸二氏 撮影/集英社オンライン
すべての画像を見る

石丸氏の言葉はどんどんヒートアップ。朝日の見出しと何の関係があるのか分からなくなってきたところで矛先が変わり、今度は石丸氏が目をつぶる写真を掲載した日本経済新聞の電子版記事をスマホで示し、日経の記者に向かって日経が自分に「敵意(を)向けた」と主張した。

こうして報道陣にカマしたところで開始予定時刻に。会見で石丸氏が説明したのは9月15日に党代表選を行ない16日に交代するとの日程だ。

都議選と参院選に党から出馬した計52人のうち10人程度がこれまでに党を離れている。残る中で今後も再生の道で政治活動を続ける意思を持つ約40人が代表選の立候補資格と選挙権を持ち、8月31日まで立候補を受け付けるという。