「極悪コンビ大進撃の巻」(ジャンプ・コミックス第57巻収録)
今回は、警視庁が試作した巨大なロボットとそれを操縦するロボット警官と両さんのビミョーなコンビが巻き起こす、大パニック巨編をお届けする。
警視庁は『こち亀』の長い連載を通して、ロボット警官の開発と運用に異様なまでの熱意を注ぎ続けている。「ロボット課」という部署を設け、莫大な予算を注ぎ込み続けているほどだ。
本作で亀有公園前派出所の隣に建っているのは、ロボット警官が詰める「ロボット派出所」だ。そして勤務しているのは開発004号こと丸出ダメ太郎(まるで・ダメたろう)と、開発005号こと度怒り炎の介(どいかり・ほのおのすけ)。
彼らはロールアウト後、亀有公園派出所で両さんのもとで研修を積み、晴れてロボット派出所を任されるようになった。
丸出ダメ太郎は「両さん新人研修の巻」(ジャンプ・コミックス第53巻収録)で初登場。おっとりした性格だが、充電されてエネルギーが満ちると、スパコン並みの電子頭脳がフル回転し、意外な才能を見せる。のちに警視庁でロボット開発の長として出世し、階級も警部となった。新人時代に上司となった両さんを神様のように崇めている。
一方の度怒り炎の介は、本作の前話「炎の男 登場!!の巻」(ジャンプ・コミックス第57巻収録)で初登場。とにかく短気で何かというとすぐにブチ切れる。ガソリンを燃料としており、怒りのボルテージが上がると燃料に発火して全身が炎に包まれるという、運用を一度見直した方がよさそうなロボットだ。
このふたり……というか二体、おっとりといらち、ボケとツッコミの迷凸凹コンビなのだが、本作の「極悪コンビ」は、両さんと炎の介という混ぜたら危険すぎるひとりと一体を指す。
このコンビが、ダメ太郎が開発した操縦式の大型ロボット・開発006号に乗り込むのだが……。
それでは次のページから、極悪コンビが街を破壊し尽くす大暴走の顛末をお楽しみください!!