金に困っていた堀容疑者
一方、死体遺棄事件の共犯関係にあるとみられる堀容疑者の地元は、都内でも西部にあたる豊島区だ。実家にいた母親が、か細い声で取材に応じた。
「息子とはずっと会ってないんで、渥美さんとどんな関係だったか全然わからないんですよ。どんな人かも知らないですけど、水道関係の仕事を友達としてたそうなんで、その関係ですかね。息子は弱虫な子で、人を殺せるような子じゃないから、頼まれて運んだんじゃないかな。
お金にも困ってただろうし。息子は昔からなにかあれば巻き込まれるタイプでした。友達から車を買わされて、どうにもならないから駐車場に置きっぱなしになってたこともありました、断れない性格なんです。昔からいじめられるわけではないけど、グループ内で弱いタイプでした。」
堀容疑者は母親の元にもしばしば金の無心に訪れていたという。
「2年前からお金に困ってたみたいで、何回か助けたんですけどね。一つの仕事を500万円とかで受け持つんだけど、それが支払われなければ当然、行き詰まるんですよ、それが膨れちゃったみたいで、何回か助けてあげたけどダメで、会社が潰れたんですよ。(野本さんの遺体を運んだとされる)6月ごろもお金には困ってましたね」
堀容疑者は7年ほど前に妻と結婚する際に母親に反対されて家を飛び出していったという。
「千葉の八千代台に住んでいたことも知らなかったです。子どもだって作らないほうがいいって言ったんですけど聞かないから。それで会社が潰れて、借金背負って奥さんにも逃げられて、全部イヤになっちゃったのかな。報道で息子は『何かわからないものを運んだだけ』と話していたみたいだし…。とはいえ殺してなくとも運んだのは自分ですからね、罪は軽くないです」
堀容疑者は、その後の警察の調べに対し「渥美容疑者に頼まれ、一緒に遺体を遺棄した」と供述している。
いずれにしても30歳を過ぎたいい大人の男二人の手で、18歳の少女は地元から遠く離れた山梨の山中に遺棄された。捜査は続く。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 撮影/村上庄吾