大企業向きの「スペシャリスト型」
ベンチャー・中小企業向きの「ゼネラリスト型」
現状に疑問を投げかけたり、自分の意見を持って反発したりして「変えよう」とはせずに、「言うことを聞いて」と言われれば素直に聞き、言われた通りに頑張る。こうした特徴を持つ人材は、大きな組織で、上下関係や役割分担が明確になっていて、ルールが決められた環境の方が活躍しやすいタイプです。
1つの役割を全うする「スペシャリスト型」といえるでしょう。だから、大企業に好まれるし、向いていることになります。
このスペシャリスト型と対照的なのが、色々な役割を持って、部門横断的にあれもこれもと組み合わせて対応する「ゼネラリスト型」の働き方です。ゼネラリスト型は、例えば、開発担当であっても、ときに営業や広報の役割もこなして、総合的な対応ができるタイプです。
「何でも、すぐに対応できる」という属人的な強みを発揮する中小企業。数人から始まって十・百・千とケタ違いに規模を急拡大させていく中で、役割が横断的になり、またそのときどきの規模や状況によって、流動的に柔軟な対応を求められるベンチャー企業。こうした組織では、ゼネラリスト型の方が働きやすく、活躍しやすくなります。
文句を言わず、反抗せずに、黙々と、勤勉に働く。こうした体育会系の特徴は、じつは海外から見れば、日本の人に広く当てはまる特徴になっています。その意味では、これまで見てきた話は、体育会系でなくとも、誰もが自分事として考えていいかもしれません。