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自分はこんなものだって分かってるから

今の自分や、自分の現状について、「まぁ、こんなものでしょ」と半ばあきらめと共に受け入れることは止めましょう。そうではなく、過去の自分の思い込み・先入観・期待値を上回って、「昨日の自分」を驚かせるような行動を起こしてみることが大切です。

人も、会社も、ライバルとの「価値ある違い」を作ることができれば、活躍を広げられるようになります。逆に、「価値ある違い」を作れないと、消耗戦を続けなければなりません。そうならないためには、「型破り」な考え方・行動が必要になっていきます。

迷う大谷翔平を救った、イチローの言葉・栗山監督の助言とは。「昨日の自分」を乗り越え、超えていく方法_1
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「型破り」とは、「型」をよく知ったうえで、自分なりの狙いを持って、「あえて型を破る」で価値を生み出すことを意味します。ただ考えもなしに、突拍子もないことをやるのが「型破り」ではありません。

「型」には、前例や常識といった言葉が当てはまります。業界の前例・常識、会社の前例・常識、周囲の「みんな」の前例・常識。こうした「型」を、いかに良い意味で裏切る「型破り」を実現できるか、が重要となります。

マーケティングでは、良い意味での驚きを生み出す「何か」のことを、「Wowファクター」と呼びます。「Wow!(ワォ!)」と驚くほど喜ばせる「何か」を提供できれば、期待を大きく上回り、高い成果を掴むことができるようになります。

「Wow!」と驚かせる相手は、仕事であれば、職場の上司でも、同僚でも、取引先でもいいでしょう。ただ、もっと驚かせるべき相手は、過去の自分自身です。過去の自分が「こんなものでしょ」と決めつけていた、自分自身の「分相応の壁」を乗り越える「何か」をやってみることで、どんどん「分不相応な自分」になっていくことができます。