ここでしか出会えない貴重なものもラインナップ

売り場にあるお店のご紹介文はぜひ読んでいただきたいです。短いエッセイのつもりで私が書きました。

もちろんどれも気に入ったものばかりなんですが、中でもamanaiさんの黒檀のお箸は特におすすめ。うちのお客様用にずっといいお箸を探していたんですが、新しくできたこのセレクトショップでようやく見つけました。お客様用に買ったつもりが、すっかり自分用にしてしまいました。

貴重なのはインディアンジュエリーです。由比ヶ浜通りにあった「井上宝飾店」は、70年代、日本に初めてインディアンジュエリーを紹介したお店。数年前にお店を閉められましたが、頼み込んで、その残り少ない在庫の中からナホバ族とズーニー族のバングルを出品しています。重みと輝き、細工の美しさは、こう言ってはなんですが、買わなくても実際に見て欲しい。すばらしいですから。

器好きな方には、金継ぎの器は今回のポップアップで初めて選びました。陶器や磁器だけでなくて、漆やガラスを金継ぎしたものもあるんですよ。鎌倉在住の金継ぎ作家によるものなんですが、こちらも仕事の丁寧さを味わってもらいたいですね。

今回の「鎌倉商店」は5月31日までですが、鎌倉の自宅には古い器がたくさんあるので、今後、金継ぎやアンティークの器でお茶や食事をして気に入ったものを買えるような仕組みを作れたらと考えています。

「鎌倉はお経と潮風の街」――甘糟りり子が選んだ品々が並ぶ“鎌倉商店”で当地の気分を味わって_6
鎌倉在住の金継ぎ作家による金継ぎ。漆やグラス、洋食器もある
「鎌倉はお経と潮風の街」――甘糟りり子が選んだ品々が並ぶ“鎌倉商店”で当地の気分を味わって_7
お店の紹介文はすべて甘糟さんが書いたもの。まるで小エッセイを読むよう