エマ・トンプソン

1989年に結婚したエマ・トンプソンとケネス・ブラナーは、『ヘンリー五世』(1989)をはじめ多くの作品で共演し、イギリスのエンタメ界でゴールデンカップルと呼ばれ尊敬されていた。

しかし、演技派夫婦は結婚6年目にして破局。理由はケネスが監督と主演を務めた『フランケンシュタイン』(1994)撮影中に、ヘレナ・ボナム・カーターと不倫をしたため。当初は不倫の噂を無視していたエマだったが、動かぬ証拠を見つけて心が粉々に砕けたという。

2018年のインタビューで「ケネスに心をズタズタにされた」と語り、寝室で泣きまくった後に、偽の笑顔を貼り付けて生活していたとも激白した。『ラブ・アクチュアリー』(2003)では、夫が購入したネックレスが自分への贈り物ではないと知り、寝室で涙を流す女性を演じたエマだったが、あのシチュエーションは彼女の経験そのものだったという。

エマはケネスと破局後にうつ状態となり、「誰かに愛されるとか、生きる価値があるとは思えなくなっていた」という。そんな彼女を救ったのは、現在の夫グレッグ・ワイズ。

エマが脚本と主演を務めた『いつか晴れた日に』(1995)で共演し、交際に発展したグレッグが、壊れたエマのハートのかけらを一個ずつ拾い集め、元通りにしてくれたのだ。今年、結婚20年目を迎えた夫妻は、実子と養子に恵まれている。

エリザベス・ハーレイ

『幻の城/バイロンとシェリー』(1988)で共演し、ヒュー・グラントと恋に落ちたエリザベス・ハーレイは、 “ヒューの恋人”として知名度を上げた。しかし1995年、ロサンゼルスの公道に停めた車中でヒューが買春をし、現行犯逮捕されるというスキャンダルが発生。当然、破局説が流れたが、ハーレイは彼を支え続けたのだ。

しかし交際13年目に破局。その後、富豪の映画プロデューサー、スティーブ・ビンと交際して妊娠したが、中絶を求められたため破局。ハーレイは息子デイミアン誕生後にビンにDNAテストを求め、父親と認めさせた(ビンが提示した養育費を彼女は拒絶)。

その後、インド系のビジネスマン、アルン・ナイヤール氏と結婚するも2年弱で離婚した。それからわずか3ヶ月後、元クリケットのオーストラリア代表選手シェーン・ウォーンと婚約するも、2年後に解消している。

最近のインタビューでは「愛し、愛されることは素敵」と語っていたハーレイ。彼女が今何よりも大事にしているのは、かわいい息子だけかもしれない。

デミ・ムーア

ブルース・ウィリスとの13年間の結婚生活を経て2000年に離婚したデミ・ムーア。育児休業後、2003年公開の『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』(2003)の悪女役で復活した彼女は、恋愛サーキットにも復活した。レオナルド・ディカプリオをはじめとする若手スターと次々にデートをし、2005年、15歳年下のアシュトン・カッチャーと3度目の結婚をした。

若い美男俳優を射止めたデミは、中年女性の希望だと思われていたけれど……。2011年にデミが別居を発表。実はアシュトンはデミの目を盗んで若い一般人の女性と浮気をしており、結婚6周年記念日にも、若い女性2人とホテルに宿泊していたことをゴシップサイトにすっぱ抜かれてしまったのだ。

アシュトンは2015年にミラ・クニスと再婚。一男一女をもうけている


結局ふたりは2013年に離婚。デミは離婚直後に24歳年下のアート・ディーラー、ヴィト・シュナーベルや、同じく24歳年下のミュージシャン、ショーン・フライデーと交際。どちらとも短期間で破局した。

その後は浮いた噂もないままで、2020年に出演したラジオ番組では「ありのままの自分を愛すること。私は今、その真っ最中。私は今まで男に愛されるために、何度も何度も自分を変えてきた」とコメントした。
昨年、久々に15歳年下の有名シェフ、ダニエル・ハムとの交際がスタートしたが、1年も経たずに破局している。

一方、俳優引退を発表した元夫ブルース・ウィリスとの関係は現在も良好で、娘やブルースの妻らと仲良く誕生日を祝う様子がSNSに投稿されている。恋愛はうまくいかなくても、かけがえのない家族がいることは確かだ。