歴史マニアにはたまらない滋賀県

これにとどまらず、滋賀県には歴史好き、美術好きにはたまらない魅力があります。

まずは国宝や重要文化財の数。西川さんの番組でも語りましたが、1位の東京都、2位の京都府、3位の奈良県に次いで、なんと全国で4番目です。

次に、戦国時代の人気大名、石田三成や明智光秀、柴田勝家、浅井長政といった有名どころの居城跡が滋賀県エリア一帯にたくさんあること。こういう人気大名にはそれぞれの固定ファンがいますから、「この角度から石田三成が琵琶湖を眺めた」とか、「明智光秀がこの道を通った」といったエピソードが県内至るところに残っているというだけで、「滋賀県に行ってみたい」と思うはずです。

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彦根城も国の重要文化財に指定されている

そして美術。神社・仏閣の数が多いだけあって、平安から江戸まで、あらゆる時代の書画・仏像などがあちこちに所蔵されています。

なのに修学旅行というと、私たちのような西日本の子どもたちは大阪・京都・奈良まで行って、そこでおしまい。関東の子どもたちも滋賀を通り越して、結局、京都・奈良・大阪に行ってしまう。それはすごくもったいないことだと思います。

滋賀県に住むみなさんが、もっと自分の地域の歴史や美術を発掘し、情報発信すれば、人を呼び込むことに直結できる。そんな地域は全国でもそう多くはありません。ぜひ、この方面に着目した観光振興も考えてほしいと、私は思います。