「中華そば、餃子、生ビール」3品で1000円を超えない

その中で、中華そばの390円という価格だけは維持し続ける。ここにも強いこだわりがあるようだ。

日高屋が価格改定を死守する「中華そば」
日高屋が価格改定を死守する「中華そば」

「値上げについては喧々諤々議論がありました。しかし、『390円』という価格自体が『日高屋』の看板になってきました。お客さんからの期待も大きいと感じています。そうした中で、どうしても300円台にしておきたいという強い意志が社内にあるんです」(鈴木さん)

そのこだわりの中で、390円を維持するためにはどうしたらいいか?

「日高屋」はここで自社生産という強みを生かしている。「日高屋」は自社工場で麺、スープの生産と野菜のカットを行っている。工場の徹底効率化を図り、状況に合わせた原材料のロスを削減することに注力した。

さらに出店を増やし、より多くのお客様に利用してもらう。これが「日高屋」の答えだった。今までは乗降客数5万人以上の駅を対象にしてきたが、現在、条件によっては3万5000人に引き下げて出店している。

中華そば、餃子、生ビール。この3品で1000円を超えないというのも強いこだわりだという。現状990円とギリギリで頑張っている。
便利な駅前にあって安くていろんなメニューがある。この強みを生かして、「日高屋」はこれからも突っ走っていく。

#2に続く

#2 過去最高の月間売上を更新した「日高屋」の人気メニューベスト5。看板メニュー「中華そば」を上回った絶品2品とは…

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取材・文/井手隊長