3食コンビニグルメ漫画家も唸る
ファミマの「生コッペパン」
今年、上半期のコンビニ業界で破竹の勢いで売れているヒット商品とえいば、ファミリーマートの「生コッペパン」だ。
今年2月末の発売から、20日間で1000万食の売り上げを記録し、現在はシリーズ累計4000万食を突破している。そのヒットの理由と経緯をファミリーマート商品本部 FF・スイーツ部の上妻春香さんが教えてくれた。
「これまでもファミマ・ザ・シリーズで『メロンパン』『カレーパン』『クリームパン』といった、“昔から幅広い世代に親しまれているパン”に着目し、世代を問わず楽しんでいただけるよう、定番商品のおいしさを追求してまいりました。
今回は、ロングセラーで永く親しまれている“コッペパン”に注目し、専門店等で人気のキーワード、『生』を組み合わせることで、懐かしいのに新しいおいしさを目指しています」
特にこだわったポイントは生地の食感で、この食感を実現するために開発当初は水分量や焼成温度を試行錯誤したという。しかも、惣菜パン系と菓子パン系では、その製造過程を変えるという徹底ぶり。
「『生コッペパン(たまご)』などの惣菜パンは多加水製法を用いて“しっとりもちっと生地”に、『生コッペパン(あん&バター入りホイップ)』などの菓子パンはブリオッシュ生地を使用して“しっとりくちどけ生地”に仕上げています」(上妻さん)
どちらの生地も非常にやわらかくてゆるい生地のため、工場で機械生産するには不向きだったという。しかし、多くの原材料を試し、配合の工夫をしたり、通常の3倍の工程時間をかけることで発酵を促すなど、手間と時間をかけて大量生産を可能にしている。
『生コッペパン』について、3食コンビニグルメ漫画家の神ノ裂さんはいう。
「この商品が発売されてすぐの3月は、1か月間毎朝、食べていました。日替わりで『あん&バター入りホイップ』や『イチゴジャム&マーガリン』の甘い系、『たまご』『焼きそば』のおかず系を交互に…。売り切れていることもあったので、入荷の時間を狙って通っていました」
1か月毎日食べ続けたこの商品の魅力とは何なのか。
「食感も素晴らしいですが、味のバリエーションが楽しめることでしょうか。どの具材もおいしいけど、私的生コッペNo.1は『たまご』です。具材がたまごとマヨネーズというシンプルな味だからこそ、コッペパンの素朴ながら奥深い味わいをより感じることができました。
最近濃い味が少しお腹にたまるようになってきたという好みの変化もありますが…(笑)。とにかく、話題の『生コッペパン』の奥深い魅力を漫画に詰め込んだので、癒されコンビニグルメの世界を味わってください」
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