迷ったときには「10年後着るかどうか?」で判断する 

クロゼットの中のあの服この服。ここまできたらかなり整理されてきたのではないかと思いますが、捨てるべきかとっておくべきか迷ってしまう服もあると思います。

そんなときは、「10年後、この服を着るだろうか?」と考えてみましょう。

あなたがもし48歳なら、10年後は58歳ですから、まだ体力もあり、着るシーンがあるかもしれません。でもたとえば私の場合、今63歳ですから、10年後は73歳 。

「73歳でこの服を着るだろうか?」と考えると、今捨てるか迷っている大半の服は「着ない」と判断できます。10年後を正確に想像するのは難しいですが、10年もたったら、そのときにはもっと違うものを着たくなっているんじゃないでしょうか?

40代の10年後と、60代の10年後は、同じ10年でもまったく違うのです。これからの10年、似合わないものを無理やり着るよりは、そのときそのときで似合う、気分を上げてくれる服を着たほうがずっといい。

60歳になって、オシャレがうまくいかなくなった全ての人への処方箋。新しい自分になるためにサヨナラすべき洋服とは_4
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年を重ねると、確かに似合うものは減ってくるかもしれません。でもそのぶん、自分がアガることだけを追求していけばいいので、服は選びやすくなってくるはずです。


文/地曳いく子 写真/shutterstock

60歳は人生の衣替え
地曳 いく子
60歳になって、オシャレがうまくいかなくなった全ての人への処方箋。新しい自分になるためにサヨナラすべき洋服とは_5
5月10日発売
1540円(税込)
176ページ
ISBN:978-4-08-781739-3
全ての中高年女性たちへのメッセージ『50歳、おしゃれ元年。』から10年。自身も還暦を越えた、人気スタイリストが語りつくす、Over60のおしゃれ論!

「季節が移り変わるように、人生も夏から秋、秋から冬と移り変わっていくのではないでしょうか。季節の移り変わりに逆らうことはできないように、いくら嘆いてみても人生の季節に逆らうことはできません。──中略── 
季節が変わったら何をすればよいのでしょう? それは、衣替えです」(はじめにより)

【目次より】
第1章 
「今」を生きるおしゃれをしよう
人生の衣替え4カ条
今こそクロゼット総点検。さよならすべき服はこれ!

第2章 
昭和のおしゃれルールが抜けきらない人への処方箋
「盛る」よりも「抜く」のが令和流
かつての鉄板アイテム、白いTシャツとシャツにさよならを
バッグの詰め込みすぎには注意しましょう

第3章 
おしゃれ心がダダ下がってしまった人への処方箋
ベーシックアイテムこそアップデートする
ワンシーズンに一つだけ、トレンド・リハビリアイテムを投入
Over60の出直しアイテム「進化系ジャケット」

第4章 
Over60のおしゃれとお金を考える
おしゃれに使っていた財力は別のところに
「あったら便利」はなくていい
まとめ買い・2色買いも卒業しました

第5章 
Over60の、持続可能な簡単おしゃれテクニック
パッと着っぱなしはご法度! ひと手間で見違えます
店員さんの「大丈夫!」は大丈夫ではありません
試着の鉄則「デニムに合いますよ」には要注意
amazon 楽天ブックス honto セブンネット TSUTAYA 紀伊国屋書店 ヨドバシ・ドット・コム Honya Club HMV&BOOKS e-hon

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