「みんなちゃんと仕事をすべきだよ」という人が一人いれば、その議会の将来は明るい

石丸 ローカルな議会はそもそも仕事をする意識がない。もしくは、ものすごく低いんですよね。それでもこれまで成り立っていたのは、単に甘やかされていただけ。30〜40年前から議員をやってる人がたくさんいますが、まったく悪気なく「なんで俺が説明しなくちゃいけないの?」と思っていたりしますから。正直、いまから僕が彼らを説得、教育してどうにかするのはもう無理かなと思っています。

これは例え話ですが、天動説と地動説ってあるじゃないですか。あれは、もともと天動説を唱えてた人が地動説に鞍替えしたのではなく、単に天動説を唱えていた人たちが死んでいなくなっただけなんです(笑)。

だから、大事なことは、必ず時代は流れるから「それでも地球は回ってる」と、言い続ける人がいるかどうかです。伊藤さんのように「いや、これおかしいよ」「みんなちゃんと仕事をすべきだよ」という人が一人いるだけで、秦野市の将来は明るいと勝手に僕は思っています。

《老害だらけの地方議会に未来はあるのか?》そもそも仕事をする意識のない人たちが集まった腐りきった地方議会。「吉本新喜劇みたいなもので、見てもらえば意外と面白いことになっているんですけどね」_2
「ローカル議会はそもそも仕事する意識がない」と問題提起する石丸市長

伊藤 要するにここからどうやって広げていくかということですよね。

石丸 そうですね。それこそ、伊藤さんの本を読まれた全国の賛同者もいらっしゃるでしょう。秦野市議会では、次の選挙に向けてそういった前向きな展開はないですか?

伊藤 僕もやっぱり既存の人(議員)とは無理かなと思っているので、新しい候補者を出したいと思っています。秦野市内でも本を読んだ方が連絡をくれて、出馬してくれそうな方がいま5人くらいいます。そうなってくると、ちょっと面白くなってくるかなって気がしてるんですよね。

石丸 それはすごいですね。