地方議会は「完全なるブルーオーシャン」と断言

「現実を変えるのは難しい」

国の政治を見て、そう思っている方も多いことだろう。
しかし、地方政治、地方議会はどうだろうか。
一般市民のあなたにでも無理なく立候補できるのが地方選挙である。

まずは、小規模にはじめる。
少しずつ、確実に、畑を耕してゆく。ローカルからグローバルへ。
それが今の政治を変える一番の近道、唯一の方法かもしれない。
地方議会は完全なるブルーオーシャン(競争のない未開拓市場)である。

地方議会はいかにおいしいのか?

2019年に出馬して、見事当選。現・秦野市議会議員の伊藤大輔氏が、主に神奈川県秦野市におけるミクロのデータを使って説明する。

公務たったの38日で年俸762万円。準備1か月、自腹費用12万円で市議会議員に当選した現職議員が「なり手不足の地方議員は若者にとって超ブルーオーシャン」と言える理由_1
2019年8月、秦野市議会議員に初当選した伊藤大輔氏。
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秦野市は神奈川県の真ん中よりやや西寄りに位置し、東京からの距離は約50km。

公務たったの38日で年俸762万円。準備1か月、自腹費用12万円で市議会議員に当選した現職議員が「なり手不足の地方議員は若者にとって超ブルーオーシャン」と言える理由_2
神奈川県西部に位置する自然豊かなまち、秦野市

小田急線の急行停車駅が4つあり、新宿から電車で1時間ほど。市域の面積は約100㎢だが、その半分は丹沢大山国定公園であり森林である。残る50㎢に約165,000人が住むコンパクトな自治体である。