叔母の元夫が話す宮本一希容疑者
そして、倒れた叔母に成り代わって家業の不動産会社代表取締役に就任した宮本容疑者が資産を食い潰しながら贅沢三昧の遊びに呆けていたのは既報の通りだ。
叔母の元夫は「集英社オンライン」の取材に悔しそうにこう答えた。
「20年以上前に事情があって離婚しましたが、不仲になったとかではなく、今でも本当に尊敬できる女性です。最後に会ったのは7年ぐらい前のことです。たまたま街でばったり顔を合わせて『この間、トライアスロンをやってきたの』と真っ黒に日焼けした表情はとても元気そうでした。だから、余計に信じられない。頭が痛くなって病院に行き、そこから昏睡状態になったと聞いています」
宮本容疑者とは中学生以来会っていないが、子供の頃からおっとりした性格だったという。
「一希君は普通の子なんだけどおっとりしていて、ちょっと抜けたところもあった。僕ら夫婦も『バカズキ』なんて茶化して呼んでいたこともありました。元妻は父親が大きくしてきた不動産の家業をとにかく守りたい一心で仕事に打ち込んできたので、報道されているような散財を一希くんがすることは絶対許さなかったでしょう。僕が彼女と一緒にいて、そういう散財を目にしていたら、二人で『あかんぞーバカズキ』と叱っていたと思います。今は許せないというより、悔しいという気持ちの方が強いです。とにかく彼女が元気になってくれないかと切に願っています」
宮本家は資産家だが、暮らしぶりは豪奢ではなく、むしろ質素だったという。祖父の代から宮本家をよく知る不動産関係者が語る。
「お祖父さんは元々は銀行員をされていた、とても堅実な方です。昭和の時代に一代で不動産業で成功し、『事件屋』みたいな言い方をされる人もいますが、いろんな顔をお持ちの方でした。長身で実力者ならではの押し出しの強さはありましたが、強面とか怖いという印象はありません。一方でご家族に対してはとても優しく大事にしていて、よく『美味しいものを食べに行こう』と奥様やお子さんを連れ立っていました。そういう時に出かけるのも、カウンターしかないようなごく普通の居酒屋で、数千円で済むレベルでした。車は確かにベンツに乗っていましたが、それも『安全だから』というのが理由でした」