こむら返りの対処法はゆっくり伸ばすのがポイント
こむら返りの対処法はいくつかありますが、まずはストレッチが有効です。
ふくらはぎがつったときは、つま先を持ちゆっくり膝を伸ばしましょう。
ゆっくり伸ばすことがポイントです。
痛くてつらいので、急に伸ばそうとすると筋紡錘や腱紡錘が働いて余計に筋肉を縮ませようとしてしまうので注意してください。
足先やすねがつったときも、けいれんしている逆方向にゆっくり伸ばすようにしましょう。
毎晩、こむら返りに悩む人には漢方の芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)が効果的です。
足がつったときに飲むとおさまりますが、夜中によくこむら返りになる人は、寝る前に飲んでもいいでしょう。
ただし、普段からさまざまな漢方を飲んでいて、甘草を含んだ漢方を複数種類飲んでいる人は、偽性アルデストロン症という副作用を引き起こす可能性があるので、注意してください。
また、ふくらはぎを温めるのも有効です。痛いから動きにくいかもしれませんが、熱いお湯のシャワーをかけたり、ドライヤーで熱い風を患部に当てたりするのがおすすめです。冷やすと逆効果なので気をつけること。
予防対策としては、足の筋肉が疲労していると感じたら、入浴して足を温めてから就寝すること。足の疲れがとれて冷えを解消してくれるので、こむら返りの原因を取り除くことができます。
また、水分をしっかり摂ることも大切です。特に就寝中にこむら返りになる人は、寝る前に水分をしっかり摂っておくようにしましょう。
ただ、こむら返りに頻繁になる人は、何か病気が隠れている可能性があります。
特に高齢者は糖尿病、腎臓病、甲状腺機能低下症、動脈硬化などが原因の場合も。
また足の血管がぼこぼこしているなら下肢静脈瘤の疑いがあります。
そういった場合は専門医の診察を受け、治療することで、こむら返りは解消しますので、気になる人は早めに受診するのがおすすめです。
取材・文/百田なつき