卒園式の感動をぶち壊す出来事とは…?

近畿地方のある保育園では、卒園児の保護者らがクラスの担当保育士に「手作りのフォトアルバム」を作って渡していたが、すべての保護者が同じ熱量とは限らないようだ。ある卒園児の母親は言う。

「手芸が得意なお母さんが凝った写真アルバムを作ることを提案されていて。うちは3月に他県への引っ越しが決まっていてそれどころじゃなかったんですが、フェルト地を使った表紙を配ったりととても気合いが入っていて断るわけにはいかず……」

〈感動の保育園卒園式の舞台ウラ〉「捨てられない」…保育士に大量に届く“名前入り湯呑み”や“手作り作品”。おじさんバンドと深夜まで練習のお付き合い…新卒採用学生は“新人研修”という名のお手伝い_2
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また、あまりに力を入れすぎると、翌年の保護者から「去年と比べられて困る」という苦情につながることもあるんだとか。

フォトアルバムに限らず、保護者から保育士に、卒園のお礼にプレゼントを贈る慣例がある園も多い。しかし、それがありがた迷惑になってしまうことも。卒園記念に名前入りの湯飲みをいくつもプレゼントされたという、ある男性園長もそう感じるひとり。

「ありがたいけれど、ひとつあれば充分。ですが、処分するのも気がひけて困ります。保護者の経済格差などを考えて、お礼のプレゼントは受け取らないようにしています」

保育園では、3月末に入園や進級の準備が必要となるため、3月上旬に卒園式をおこなうことが多い。しかし、小学校の入学式まで家で子どもの面倒を見られる家庭は少ない。そうすると感動の卒園式の翌日でもしれっと登園することになる。あの感動はなんだったのかと、とてもシュールな気持ちになる保護者もいるようだ。