今村容疑者は“黒鳩を飛ばされる”…?
今村容疑者と少年刑務所で一緒だったことがあるという暴力団組員は、当時の今村容疑者についてこう語る。
「今村のことはみんな“今ちゃん”と呼んでいた。たぶん25~26歳ぐらいだったと思う。キャラが面白いこともあって、いじりやすかった記憶がある。確か刑期は2年ぐらいで、自分の罪名は言わなかった。他の囚人らと刑期から推測して、窃盗か取り子、オレオレ(詐欺)かと噂していた。詐欺で捕まればかなりいじられ、からかわれる。今村はすっげえいじられていたし、罪名を言わないからバカにされていた」
刑務所内では性犯罪と詐欺は他の犯罪と分けて見られ、特に強姦犯は名前で呼ばれることなく、二言目には“ツッコミ”(ムショ用語で強姦犯のこと)と呼ばれ、笑われてしまう。
この暴力団組員も、前出の暴力団幹部同様、今村容疑者の今後について「自分が全部認めてムショに入れば見方も変わるが、他の容疑者に罪をなすりつけるようだと舎房での扱いも悪くなる。そうなれば“黒鳩”を飛ばされることになる」と話す。
“鳩を飛ばす”とは伝書鳩に由来し、伝言を飛ばすことだ。
工場での作業中は基本的に会話が禁じられているが、囚人どうしでこっそり伝言を広めて、いじめのターゲットを定める。これを“黒鳩を飛ばす”という。
一方で、面倒を見るように伝言することを“白鳩を飛ばす”というそうだ。
暴力団組員によると「白か黒か、どちらが飛ばされるかはそいつの人間性しだい」とのこと。