蓮舫氏、岡田幹事長からは「お叱り」も
党内から厳しい視線が注がれる泉代表にとって、昨年7月の参院選以来の大型選挙となる4月の統一地方選、衆参の補欠選挙が大きな山場だ。特に注目を集めているのが、千葉5区の補選だ。
全国紙政治部記者が解説する。
「同日に行われる見通しの、安倍晋三元首相の死去を受けた山口4区など4補選と違って、千葉5区は自民の薗浦健太郎氏が政治資金規正法違反事件で辞職したことに伴う、いわば自民に逆風が吹くはずの選挙区。都市部ですし、立憲としては何としても議席を獲得したいところです」
ただ、勝利はそう簡単ではないようだ。
「日本維新の会や共産党、国民民主党もそれぞれ候補者を擁立し、野党が乱立しているため、自民を利する状況です」(前出の全国紙政治部記者)
同日に行われるであろう5補選で全敗は避けたい――。そんな焦りからか、泉代表は2月3日、野党候補同士で予備選を実施し、野党候補を一本化する案について「選択肢としてあっていい」と発言。
これに対し、岡田幹事長が20日のインターネット番組で「代表が先走りすぎ。幹事長に任せてもらいたい」と苦言を呈する場面もあった。
立憲関係者があきれる。
「代表の発言が軽すぎる。先日も、維新の馬場伸幸代表の苗字と競馬用語をかけて『(自民にとってやりづらい)重馬場であってほしい』と発言し、馬場代表が『人の名前をいじるのはどうなのか』と反発。蓮舫氏がTwitterで『これは素直に反省するところでしょう』と、泉代表をピシャリと叱った一件もありました」