23年間、委員長の座にすわる志位委員長
共産党は1922年に設立された、最も長い歴史を誇る国政政党だ。現在の志位和夫委員長は、2000年からの23年間という、他の政党では類をみない長期にわたり、党首を務めている。
委員長を選ぶプロセスは、他党と大きく異なる。共産党のホームページには、委員長について「2~3年ごとに開かれる党大会で選ばれます。全国の支部から代議員が集まり、方針を話し合うとともに、選挙で党指導部を選びます」とあるが、自民党総裁選のような複数の候補者による選挙は行われず、信任を得るだけになっているのが実態だ。
選挙で負けても、党内から責任を問う声は上がらない。2021年の衆院選では、選挙前の12議席から10議席へと後退したが、会見で自身の責任について問われた志位氏は「党の対応としても、共闘という点でも、政策の問題としても、全体として正確な方針のもとに戦った。そういう点では、私の責任ということはない」と断言した。
全国紙政治部記者はこう解説する。
「昨年の参院選後の中央委員会総会では、志位氏が『責任を深く痛感している』と述べたものの、辞任するわけでもなく、人事を決める党大会は1年も先送りになりました。自民党や立憲民主党なら政局になっていたでしょう」