「ひじき、レバーは毎食。納豆は1日4パック食べていた」五輪金メダリスト高橋尚子が明かす現役時代の「マラソン飯」
マラソンや駅伝のテレビ中継において、決して欠くことのできない存在として、長きにわたり活躍している金哲彦さんを、ランナー以外でも知っている人は少なくないと思います。金さんは、日本で最も著名なランニング関係者の一人といっても過言ではないでしょう。
金さんは2006年に大腸がんが見つかったものの、早期の手術もあり、翌年にはフルマラソンを完走。健康を取り戻し、58歳の現在、数々のランナーのための活動を続ける傍ら、自らも走り続けています。そんな金さんに、年齢を重ねても走りつづける理由、走り続けるためのアドバイスをお聞きしました。
病気は公表していなかった
――今から約16年前、金さんにとって2006年は大腸がんの発見、手術、回復、そして翌年にはフルマラソン完走という、人生としてもランナーとしても大きな転機となった時期だと思いますが、そのときのことを教えていただけますか?
長野県の小布施見にマラソンにゲストランナーとして招待され、ハーフマラソンを走った帰りの新幹線で大量に下血しました。知り合いの看護師さんに内科のクリニックを紹介され、大腸の内視鏡検査を受けると、大腸がんが見つかりました。
内視鏡検査から10日後には手術が行われ、S状結腸の大半と、周りのリンパ節が切除され、ステージ3と判定されましたが、先生いわく、「かなり以前にステージ1や2の自覚症状があったはず」とのことでした。
元スポーツ選手の悪いところで、健康には人一倍自信があるから、自分が病気になると思っていなかったのです。