やめ時の提供

まず結論を書くと、スプラトゥーン3の不可解な仕様たちは「ゲームは1日1時間」という考えに基づき、ゲームの「やめ時」を提供するためのものである、というのが私の考えだ。
もちろん全てのモードではないが、スプラトゥーン3を遊んでいると「まあ……ここまで遊ぶか」と思える区切りが、約1時間後にやってくるようになっている。

例えば1人で遊ぶバトルモード「バンカラマッチ(チャレンジ)」や「Xマッチ」は、3敗あるいは5勝(Xマッチは3勝)するまでが1セットになっている。勝率が約5割だとすると、3敗するまでの1セットがちょうど6戦前後。1回のバトルは約5分なので、1セットを終わらすために、40分ほどかかることになる。
これに、ウォーミングアップや装備確認、くじ引きなどの息抜き要素を合わせると、1日1セット約1時間だ。

サーモンランでも、成否を問わず約5回のアルバイトをこなすと、クリア後にオカシラシャケというボスが登場する。討伐できなかったとしても、再び5回のアルバイトをこなさないといけないため、連戦はできない。
そして、オカシラシャケが登場する頃には、1セット分のお金を獲得できている事も多い。オカシラシャケまで遊び、稼いだお金でガチャや買い物をすれば、約1時間だ。

くじ引きの金額も、1日1回以上回そうとすると、金額が6倍に跳ね上がる。ガチャを1日に何度も回そうとすると一瞬でお金が無くなるが、毎日1回ずつであれば、お金が無くなることはない金額設定になっている。

レートや報酬を求めて没入するリスクが低く、フレンドとも遊ぶ事ができるレギュラーマッチやバンカラマッチ(オープン)、明確なクリアがあるストーリーモードなどにこのような仕組みはない。
プレイヤーが没入し過ぎてしまう危険性があるモードにのみ、区切りが設定されているのだ。