トリオでコントは難しい?
——漫才だとトリオはすごく難しい印象がありますが、コントも3人を活かすのは難しいなと思うことがあるものですか。
青山 前はありましたけど、今はあんまりないかな。ある程度、形はできたんで。前は岸がほとんど出てこないネタとかけっこうあったんですよ。でも、最近はもうないですし。
——やはり3人がバランスよく登場するコントの方が、ネタとしても出来はいいものなのですか。
青山 それはケースバイケースでしょうね。(2018年王者の)ハナコは3人目の出番が少ないネタでも、その3人目が出てきたところでブーストがかかる。出番は少なくても使い方がうまい。あれはもう彼らにしかできないですよね。今、僕らが同じような3人目の使い方をすると、見え方がハナコになっちゃうんで。
——これまでもいろんな壁と向き合ってきたと思うのですが、今回、直面している壁は今まで以上に分厚いですか。
青山 分厚いですね。今までとは感覚が違う。これをぶち破るには、どうしたらいいんだろう。本来、この形でいいはずなんですけどね。自分たちの必勝パターンを見つけたんだから。
——最強の武器を手に入れたわけですもんね。
青山 結局、賞レースで勝つためには……というところなんですよね。そのためには、新しい形を探さなければならない。
——準決勝以上に進んでいる連続年数で言うと、今大会のファイナリスト10組の中ではネルソンズの6年が最長なんです。準決勝がネタ2本制になった2017年から、ずっと準決勝以上まで勝ち進んでいます。つまり、ネタの消費度がもっとも激しい組と言ってもいい。
青山 マジできつい。
岸 キングオブコントはM-1と違って、結成年数による出場制限もないですしね。いつまで出続けるんだろ、とは思いますね。