6割のユーザーが「もっと話したい」
――利用方法を教えてもらえますか?
登録後に、プロフィールと、お相手に求める条件を書いてもらいます。たとえば「関東圏、23~25歳」という感じで。それらを元に、アルゴリズムを用いてマッチングして、日時を指定して、『Memoria』内で会ってもらいます。
その後にアンケートを設けていて、お互いが「もっと話したい」という項目にチェックを入れると、そこから先はユーザーさん次第です。
――参加者にはどういう層の方が多いのでしょうか?
年齢層は20代後半から30代前半の方が多く、属性としては、既存のマッチングアプリや合コンが苦手、という人が多いですね。
有名なマッチングアプリや合コンは、なんというか、“ギラギラ”しているじゃないですか。言い換えれば「自分のルックスに自信がある人やモテる人たち同士が、外見を元にマッチングする」というプラットフォームだと思うんです。
でも、世の中の人たち全員がルックスに自信があるわけではない。自分から「いいね」を送って、「ご飯に行きませんか?」と積極的に誘える人は、決して多くないですよね。
――確かに、日常生活ではモテなくてもマッチングアプリではモテモテ、とはならなそうですよね。
『Memoria』だと、職業・年収・顔・スタイルという要素がわからない状態で、会話が始まります。つまり、お相手の声や話し方しかわかりません。
だからこそ、イケメン・高収入といったような客観的な指標ではなく、あくまでも自分に合う・合わない、という指標で判断するしかない。
声を聞いて、お相手の内面を感じ取って、「趣味が合う。話していて楽しい」という入り口から恋に落ちることができるので、本質的な恋愛に発展しやすいんです。
・YouTube「Memoria説明動画」
――とはいえ、そこから現実で会ってみるまでは、ハードルが高くありませんか?
リアルで会ってみると自分の想像と少し違う外見だった、という可能性もあるとは思います。ただ、カップルになったユーザーさんの体験談を聞いてみたら、リアルで会う前にVRで5~6回会っているケースが多くて。
それだけの回数を重ねられるということは、その時点で「いいな」とお互いに感じているはずですよね。
内面に対する好意があれば、たとえ外見のギャップがあったとしても、それを乗り越えられるし、お付き合いに発展しやすいのかな、と思います。実際に僕たちのサービスでは、マッチングしてリアルで会ってみた男女の75%がお付き合いに発展しています。