体型批判にも毅然と反論
『ミッドサマー』に続いて『ドント・ウォーリー・ダーリン』と、作品選びのセンスに長けていると思わせるのは、やっぱりフローレンスの実力があってこそですよね。若手俳優が躊躇するような難役を引き受け、見事に体現する実力。そして、作品を成功へと導き、彼女にしかできないと思わせてしまう存在感。フローレンスの勢いは、もう誰にも止められません!
2022年7月にローマで開催されたヴァレンティノの2022-23年秋冬オートクチュールコレクションに出席した際、胸もとが透けるドレスを着用したフローレンスは、ネット上で体型批判の標的にされても、「私はこの体で長年生きています。自分の胸の小ささを知っているし、それに怯えることはありません。なぜそんなに胸に怯えるのですか?」と、毅然と反論しました。
自分の体に対する世間の声や、女性像にまつわるステレオタイプに異を唱え続けているフローレンス。俳優として邁進しているばかりでなく、生き方も堂々としていて、今もっとも推せる魅力的な女性です!
文/清水久美子
フローレンス・ピュー
1996年1月3日生まれ、イギリス・オックスフォード出身。『フォーリング 少女たちのめざめ』(2014)で映画デビュー。主な出演作は『レディ・マクベス』(2016)『アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~』(2018)『呪われた死霊館』(2018)『トレイン・ミッション』(2018)『ファイティング・ファミリー』(2019)『ミッドサマー』(2019)『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)『ブラック・ウィドウ』(2021)など。今後も待機作が目白押しだ。
『ドント・ウォーリー・ダーリン』(2022)Don’t Worry Darling 上映時間:2時間3分/アメリカ
完璧な生活が保証された街で、アリス(フローレンス・ピュー)は愛する夫ジャック(ハリー・スタイルズ)と平穏な日々を送っていた。 そんなある日、隣人が赤い服の男達に連れ去られるのを目撃する。 それ以降、彼女の周りで頻繁に不気味な出来事が起きるようになる。 次第に精神が乱れ、周囲からもおかしくなったと心配されるアリスだったが、あることをきっかけに、この街に疑問を持ち始める。
11月11日(金)より全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/dontworrydarling/
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