田舎は婚活のホットスポット?
若者同士の出会いは、やはり田舎であればあるほど少ない。ゆえに、若い単身の移住者は、小さい村などではとくに歓迎されやすい。ひょっとすると嫁、婿に来ないかと移住直後から誘われるようなことさえあるかもしれない。
生涯のパートナーを見つけたいと密かに願っているなら、限界集落や過疎村に好機が待っていることも意外にあるのだということを知っておこう。
ちなみに、近年では「婚活移住」というワードが知られるようになってきた。農業や漁業に従事する田舎の若い男性と、移住してくる女性をマッチングさせる婚活ツアーが日本各地の自治体などの主催で行われているのだ。
出会いと移住を組み合わせたこの手の催しは実は人気があり、こうした機会を通じて生涯のパートナーを見つけると同時に、理想的な移住を実現した若者も少なくない。田舎は婚活のホットスポットなのかもしれない。
収入減少は受け入れよう
地方の企業に転職して移住しようと思ったけれど、今の収入と比較すると少なくなってしまう……このような理由から田舎での暮らしに二の足を踏む人がいる。だが、その思考はほとんどの場合、都会でのライフスタイルをそのまま田舎へ持ち込もうという前提からくるものだ。
田舎暮らしはコストがかからないとは言わないが、収入に合わせてライフスタイルを変えるという選択肢を残しておいてもいいのではないだろうか。自然の中での体験や田舎で暮らす人々との付き合いなど、あなたにとって移住はこれまでの都会生活にはなかったものを得るための決断であったはずだ。
得るものがあれば捨てるものもある。移住は、食生活を変え、余暇の過ごし方を見つめ直し、消費を見直すチャンスでもあるだろう。収入は減ったが出費を抑えることでやりくりしながら、その何倍も幸せになったという移住者も多いのだ。