プロデューサーが語るクマリデパートの躍進の理由
音楽制作会社ekomsの社長であり、自らが作詞、作曲、編曲も手掛け、クマリデパートのプロデューサーを務めるサクライケンタさんに、クマリデパートの誕生、コンセプト、そしてこの先について伺った。
――クマリデパートを作ろうと思ったきっかけは?
ekomsでは当時ブクガ…Maison book girlというアイドルグループ、1つだけやっていたんです。ブクガは尖っているグループでしたし、当時はロック系のアイドルが乱立していて、王道アイドルが少なかった。
自分は元々王道アイドルが好きだったのもあり、“完全王道アイドルグループ”を始めようと思いました。
――最初は“完全王道アイドル”というコンセプトでしたが、“こころのデパート”というコンセプトがどこから出てきたのでしょう?
それまでの活動の中から、クマリのテーマってなんだろうと考えて、「おいでよ!クマリデパート」の歌詞を考えたんです。当時は炎上商法を使ったりとかするアイドルも多かったので、その真逆を行きたかった。安心して応援できる、優しいアイドルにしたかった。だから、クマリのコンセプトはこの曲の歌詞に詰まっています。
現在、“こころのデパート”と言えるような雰囲気になっているのは、僕の力ではなくメンバーの人柄が大きいのかなと思っています。特に初期メンバーのふたりのおかげです。
――そのコンセプトがコロナ禍の癒しになって、クマリデパートの躍進があった気がします。コロナ禍に出た楽曲「SUN百6じゅ~GO!日ッチ☆」が素晴らしかったのを覚えています。
コロナ禍で普通にライブができなくなって、みんなが悶々としている中で「SUN百6じゅ~GO!日ッチ☆」の歌詞と曲が自然と出てきました。大丈夫だよというメッセージを伝えられたのがよかったと思います。お客さんに、ちょっとでも平和に笑顔で楽しんでもらえるような曲をお届けする、そこブレずにやってきた。それがみなさんに届いたんだと思います。
――現在6人のメンバーをどのように思ってらっしゃいますか?
初期メンバーふたりは良い意味で特に変わらず、ちゃんとやってくれています。2期メンバーはちゃんと個性をもってクマリに必要なメンバーになっていると思います。3期メンバーは、やっとちょっと固まってきたのかな…でも、ふたりにはまだまだできることがあるので、これからがんばってもらわないといけません。いま以上の可能性があると思います。
――武道館を成功させ、もっと上にいくためにどうしていこうと考えていますか?
ブクガは本当に僕が全部やっていて、メンバーが楽曲やコンセプトに関与することはほぼなかったんです。ですが、現在のクマリは、僕じゃなくメンバーが主体だと、これまで以上に意識しています。メンバーには人間性をもっと出していって欲しい。
みんないい子たちなので、それを知らない人たちにもっと伝えたいんです。武道館を控えたいまが頑張り時だと思うので、スタッフも一丸となって、できることはなんでもやろうと思っています。
新曲の「止まらない!ト・マンナヨ!」は、これまでにない新しいことをやりたいなと思いつつ、流行りのK-POPの要素にクマリデパートの要素を無理やり足した曲です。クマリを知らない、10代だったりとか、女性とかに刺さって欲しい。どんどんすそ野を広げていって、武道館に向かいたいです。
※
“こころのデパート”というコンセプトを胸に、ブレることなくメンバーたちは日々活動を続けてきた。そして、武道館という大舞台が夢ではなくなった。
「もうひと段階、上の場所に昇らなければいけない」という優雨ナコの決意、「これからがんばろうとしているアイドルさんの希望になれたら」という早桜ニコの願いが叶えられることを祈る。
取材・文・撮影(@JAM EXPO 2022)/岩岡としえ
撮影(クマリデパート撮りおろし)/キンマサタカ
クマリデパートの最新シングル「止まらない!ト・マンナヨ!」発売中!
収録曲
01. 止まらない!ト・マンナヨ![作詞・作曲・編曲:サクライケンタ]
02. 私と僕らの十字キー[作詞:児玉雨子 / 作曲:michitomo / 編曲:新山俊也(GOLDTAIL)]
03. 止まらない!ト・マンナヨ!(inst)
04. 私と僕らの十字キー(inst)
クマリデパート最新情報は公式サイト、公式Twitterをチェック!
公式サイト https://www.qumalidepart.com/
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