あまり解明されていない女性のオーガズム
ポルチオ=子宮腟部のことで、挿入で必ず刺激できる場所ではありません。腟の長さや子宮の角度、挿入の体位によっては、指や男性器がポルチオにタッチできないからです。
そしてタッチできたとしても必ずオーガズムに達するとはかぎらず、そこにふれられると気持ち悪いと感じる女性もいます。
腟全体が摩擦による痛みを感じていたら、ポルチオで気持ちよくなるのも無理でしょう。ポルチオに強い刺激を与えようと男性がピストン運動するほど、逆効果になります。
Gスポットは、子宮腟部と腟口の中間、腟壁の前側(お腹側)にあるとされています。しかしその実態には諸説あり、まだはっきりしたことはわかっていません。
Gスポットとは、クリトリスの脚の部分=海綿体を腟の内側から刺激しているのだという説もあります。
オーガズムとは相手への信頼なくして成立しないもの
クリトリスは陰部神経とつながっていて、これは外性器から会陰、腟壁の入り口側に広がるものです。
そこで、クリトリスオーガズムでは外性器全体〜腟の入り口からやや奥のあたりが気持ちいいと感じられることがあるようです。
Gスポットがクリトリスの脚部分への刺激なのだとしたら、同じように感じられるでしょう。それに対してポルチオは骨盤内臓神経につながっているので、全身に快感が伝わるという説もあります。
感じ方の違いがあるとしても、それは「どちらが上」というものではないでしょう。
また、どんなに的確に刺激しても、体調がよくない、心配ごとがある、周囲がうるさくて気が散るなどセックスに集中できなければ、オーガズムどころか快感も十分に得るのはむずかしいです。
逆に、オーガズムがなくとも大好きな人と抱き合えた、一緒に気持ちが高まったと感じていれば、それはとても満足感のあるセックスなのではないでしょうか。
イクことにこだわりすぎるより、総合的な満足度を追求するほうがいいという考え方もあります。
それでもオーガズムを目指す場合、問われるのはお互いへの理解とコミュニケーションです。
女性の絶頂感とは、お互いの身体を知り、信頼し合ってリラックスした状態で身を委ね、委ねられた先にあるもの。その過程こそがふたりにとって気持ちいいのではないでしょうか。