濡れていないと挿入に痛みがともなう

加えて、適切でない愛撫で痛みが生じて濡れなくなることも、当然あります。

濡れていない状態で挿入行為にうつるのは、絶対にやめましょう。男性にはなんともなくとも、女性には痛みや不快感が出ます。ましてピストン運動は膣へのダメージが大きく、そこから快感に転じることはありません。

一度痛みを感じると、次のセックスのときも身構えてしまうので、後々まで影響があるといえます。

潤滑剤を一緒に選ぶのも前戯の一環

そこで役立つのが潤滑剤。潤いをプラスすることでスムーズな挿入をサポートし、ピストン運動時の摩擦も減らします。膣に入れても安全な成分のものを選びましょう。

潤滑剤を使いたいと相手に切り出したくても、相手を傷つけそうだと心配する女性がいます。

潤滑剤を提案するならベッドに入る“前”がベター。体調が変わって濡れにくくなった、薬のせいか潤いが足りなくなった、などと伝えると、相手も納得しやすいでしょう。

潤滑剤は、オンラインのほうが品ぞろえが豊富なので、ふたりで一緒に選ぶのもよいと思います。

潤滑剤は「濡れないから仕方なく使う」というマイナスをゼロにするアイテムではなく、ふたりのセックスをより楽しいものにしてくれるアイテムなのです。

「イケないのは私のせい?」「濡れないのは僕のせい?」産婦人科医が教える正しいセックス_2
「濡れない」のはあなたのせいじゃない。(『みんなのアソコ』より)