アナウンサーはこうしなきゃいけない
――女性だからこうしなきゃいけないとか、業界の中で男女の差を感じることはありましたか?
アナウンサーは男性より女性の方が多いので、男性の方が差を感じているかもしれません。特殊な世界ですよね。
女性だからというよりも、私はアナウンサーだからこうしなきゃいけないという意識が強かったです。だから、『イット!』に就かせてもらい、等身大で話せる場をいただいたことはすごく大きかったですね。
それまでは自分の意見を入れて話すことは失礼にあたる印象だったので、『このニュースについてどう思いますか?』と意見を求められても何を言っていいのかわからなかったんです。自分が無知すぎて、何を感じているかを言葉にできないというか……。
そこからどんなことに対しても自分はどう思うかを考え、一つのことでもいろいろな考え方があると知る努力をして、この3年半で価値観はだいぶ変わったなと思います。
――自分の意見を言える方が仕事としてはやりやすいですか?
アナウンサーは中立的な役割でやってきているので真ん中の意見しか言えず、『みんなそれぞれ意見が違いますよね』とまとめちゃう癖もありまして。
スタッフさんや共演者の方々が引き出してくださって、だんだん自分の意見を言うことに対する抵抗感はなくなってきました。やっと少しだけやりやすくなったという感じです。
それでもやはりこれまでの経験で身についているところもあるので、自分の意見として出すこと はまだまだ難しいですね。
――職業病みたいなものですかね。ところで、いつでも美しい加藤さんですが、キレイのために何かやっている美容法はありますか?
いや全然、むしろ化粧水と乳液といった最小限のスキンケアです。元々、アトピー性皮膚炎ですごく肌が弱く、小さい頃は食べられないものも多くて食事療法をしないといけないくらいでした。
今でも忙しくなると痒くなってしまうので、スキンケアはずっと同じものを使っていますね。あとは、顔をグリグリやってもらう『コルギ』が好きなので定期的に通っています。
休業直前におこなった本インタビュー、後半では結婚観や私生活についてさらに話を聞いてみた。
取材・文/釣本知子 撮影/中村和孝 スタイリング/岡田涼子 ヘア&メイク/野口由佳(ROI) 衣装クレジット/*ピンクワンピース (PAULE KA/アオイ 参考商品) *ピアス (AHKAH/AHKAH GINZA SIX店 ¥71,500円)
結婚観や私生活を深堀りしたインタビューはこちら