フリーになっても大変

――2016年にフジテレビを退社し、フリーに転向。フリーになったことで自分のペースでお仕事ができるようになりましたか?

会社員時代はやはりお仕事を断りづらい立場ですし、当時は働き方改革もなかったので、来たものはできる限り受けていく環境だったんです。

でもフリーになってからは、事務所の方に相談すれば配慮してスケジュールを組んでくださるので、そういう面では自分のペースでできるようになったと思います。
ただ、フリーの生活に慣れる大変さもあり、自分がやりたいことや、自分の意思をハッキリ伝えなきゃいけない。それが最初は、なかなかできなかったですね。

――これはちょっと無理だなというのは?

例えば、インタビューをお受けすることもそうですね。ずっとお話を聞く側だったので、自分が何を話せば大丈夫なのかは常に心配しています。すごく話がつまらないんじゃないかとか(笑)。
周りの方々から『そのままでいいんですよ』と励ましていただいて、だんだんと慣れてはいるのですが、環境に慣れるまでに時間がかかってしまうんです。

――逆に、フリーだからこそ断れない部分もありますよね。

フリーになってから、私もそう思いました。自分のペースでできるといっても、お話をいただいたのに断るのはリスクがあるじゃないですか。
印象を悪くしてしまうかもしれない、次がこなくなってしまうかもしれないという不安や葛藤はもちろんあるので、そこのバランスが難しいですよね。

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――ご結婚されるとき、仕事にも影響が出るかもしれないという不安は?

『イット!』の場合、夕方の放送になるので見てくださるのは家にいる奥様方が多いんです。だから、スタッフさんは『もし結婚したら奥様目線でも話せるようになるからありがたい』という感じでした。

ニュースでは結婚や出産、子供に関する問題も取り上げるので、経験することで説得力が変わると思いますし、視聴者の方々も違和感なく見られるようになるんじゃないでしょうか。