手数料が抑えられた純資産の多い投資信託をピックアップ

前置きが長くなりましたが、タイトルにもあるとおり迷った時に参考となる投資信託を紹介したいと思います。

① eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)

まず一つ目は全世界株式派の人向けの投資信託です。こちらは通称オルカンと呼ばれており、0.1144%という非常に低コストで全世界株式に投資できる投資信託です。

eMAXISSlimシリーズはどれもコストが低いため、非常に人気があります。人気があるというのは投資信託で重要な要素です。なぜなら、人気がないというのはお金が集まっていないと言うことであり、お金の集まらない投資信託は償還(運用終了)の可能性があるからです。

あなたが長期で投資したいと思っていても、償還されてしまえばその商品で運用を継続できないため、お金が集まっているというのは非常に重要な要素と覚えておきましょう。

② eMAXISSlim米国株式(S&P500)

こちらは全米株式にだけ投資したい人向けです。こちらも手数料が0.0968%と非常に抑えられています。アメリカの500社に投資することができますが、より広範な指数に連動したい場合は、楽天・全米株式インデックス・ファンドを選ぶと良いと思います。

手数料は0.162%とほぼ差はなく、米国株式約4000社に投資することができます。

③ 楽天・インデックス・バランス・ファンドシリーズ

最後はバランスファンドです。バランスファンドとは一つの投資信託で株式と債券といったローリスクな資産などの複数の資産に投資できる投資信託です。株式はリーマンショック級の暴落が発生すれば1年間で50%ほど下落する可能性があるハイリスクな資産となっています。

よほどのリスク許容度の高い人以外は株式のみで投資することはハードルが高いため、株式の投資信託と債券ファンドや現金などを組み合わせて投資をします。それが面倒な人はバランスファンドを使うと良いでしょう。

リバランスなどといった面倒なこともなくなりますし、シンプルです。このシリーズは全世界株式と全世界債券をミックスしており、「株式重視型」「均等型」「債券重視型」の3種類があります。

株式重視型は株式が70%債券30%となっており、均等型は半々、債券重視型は債券70%、株式30%となっています。手数料も0.2%台と低コストです。

投資が好きで投資をする方は多くないと筆者は思っているので、そのような人にはバランスファンドは良い選択肢になると考えています。

どの資産を選ぶのか、どの投資信託を利用するかを考え出すとキリがなくなります。

しかし、大切なことは行動することです。

個人的には、しっかり勉強して行動するより、少し勉強したらまず行動して、行動しながら勉強するのがベストだと思っています。この記事を行動する参考にしていただければ幸いです。

※本稿に記載されている情報は2022年9月末の執筆時点のものです。投資信託の具体的な銘柄を紹介していますが、買い煽りをするものではありません。株価は必ず上下します。投資の大原則を忘れずに皆さまが投資をする際は必ず自己責任でお願いします。

取材・文/井上ヨウスケ