とりあえずの避難生活は、上記のアウトドアグッズを揃えておけばひとまずは大丈夫だろう。それらに加えて筆者がオススメしたいのが、キャンプ用の小さな折りたたみ式テーブルだ。たった10センチほどの高さだが、テーブルがあるだけで不思議とそこが“食卓”になる。

ピクニックやトレッキングでなら地べたでの食事も楽しいが、これが避難生活の身なら気持ち的にもこたえるだろう。避難時に“食卓”があるとないのとではQOL(Quality of Life=生活の質)がまるで違ってくるはず。ソロ(一人)キャンプ用としてA4サイズのアルミ天板のものが人気で、軽量でコンパクトに折りたためる。

「もしも」に備えてアウトドアグッズで体験する『ひとり避難訓練』のススメ_k
▲A4コピー用紙とほぼ同じサイズ。小さいテーブルがあれば“食卓”になる。写真のものは実勢価格2000円ほどのキャプテンスタッグ「アルミ ロールテーブル〈コンパクト〉」(撮影:杉山元洋)
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▲収納は折りたたんでコンパクトに(撮影:杉山元洋)

“衣・食・住”の全てを屋外に持ち出すアウトドア向けグッズを災害用備蓄品に加えれば、長期戦も考えられる避難生活でも心強い。緊急事態でライフラインに不都合が起きても落ち着いて使いこなせるよう、「ひとり避難訓練」をこの春ぜひ体験してほしい。