カセットコンロだけ持って避難しても、調理道具がないとお湯すら沸かせない。そこで便利なのが「クッカー」と呼ばれる、アウトドア用の鍋類だ。クッカーは大中小と複数を重ねてコンパクトにスタッキング(積み重ね収納)できるモデルが多く、筆者の場合はヤカンと兼用できる900mlの鍋に、汁物用の中型クッカー(570ml)、飲み物用のコップサイズのクッカー(400ml)をスタッキングして用意している。中にはフタをフライパンとして使えるものもあるなど、思わず唸ってしまうようなアイデアグッズが多いのも、アウトドア用クッカーの面白いところだ。

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▲筆者の私物のエバニューのチタンクッカー。ヤカン兼用の鍋の中に、汁物用、飲み物用を重ねて収納。900mlサイズのものなら、主菜、汁物、飲み物の湯を一度に沸かすことができる(撮影:杉山元洋)

フリーズドライの食品に飲み物をプラス

災害時の蓄えの定番とも言えるのが、フリーズドライ食品。熱湯はもちろん、水でも調理できるものも多いため、アウトドアでも人気だ。フリーズドライは長期保存しても比較的栄養価が損なわれにくいのが特徴。アルペンの岡本さんによると、「軽くて持ち運びに便利なため、装備を軽量化したい登山愛好家に人気」とのことだが、常温で長期保存ができ、主菜類は水でも調理できるなど、その手軽さは非常時の持ち出し用としても優秀なのだとか。

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▲フリーズドライの主食に加え、野菜たっぷりの味噌汁、温かいインスタントのドリンクがあれば、非常時でも充実した食卓を簡単に整えることができる(撮影:杉山元洋)
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▲備蓄食材を消費期限前に消費して新しく備蓄し直すローリングストックと合わせて、アイテムの使い方を覚えたい(撮影:杉山元洋)
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▲湯の量は、パスタ(150ml)、味噌汁(160ml)、ほうじ茶ラテ(160ml)で、合計で500ml以下と使う水の量が少なくて済むのもフリーズドライ食品の魅力(撮影:杉山元洋)

筆者が非常持ち出しに加えているのが、顆粒を個包装したインスタントのドリンク類。糖分を補給できるココアや、カフェインフリーで夜飲んでも寝付きに影響しにくいほうじ茶など、温かくて甘いものは、疲れた心と体をいやし、避難生活のストレスを軽くしてくれるはず。