森氏の推薦取り消しも

立憲の新潟県知事選自主投票の決定を受け、連合は3月25日、今夏の参院選新潟選挙区(改選数1)に出馬予定の森参院幹事長を推薦する方針を打ち出した。

とはいえ、それで立憲と連合の関係が修復されたわけではない。連合は森参院幹事長が県知事選で共産とともに片桐氏を全面支援する動きを見せていることを懸念し、参院選の決定書にこんな一文を明記したのだ。

「推薦候補者としてふさわしくない事柄があった場合には、推薦取り消しを含む厳正な判断・対応を行う」

連合新潟の牧野会長も「共産などと関わりがあるのかということが今後の焦点になる」と公言している。森参院幹事長が新潟県知事選で共産とタッグを組んで片桐氏を過剰に支援すれば、参院選での推薦取り消しもありうるとクギを刺しているのだ。

新潟県知事選は現職の花角知事を応援する自公、国民、連合新潟VS片桐氏を支援する共産、社民、小泉元首相らの脱原発グループ、そして自主投票で埋没する立憲にあって一人気を吐く森参院幹事長という構図で争われる。その結果次第で7月の参院選での野党連携の行方も見えてくるはずだ。

写真/AFLO