お金を使って得た「経験」で残りの人生を生きる

お金は使うとなくなるというのが一般的な認識ですが、お金を使うことで得る経験などがあるため、正しくはゼロにはなりません。お金と経験を交換しているのです。

そして、その経験はあなたの中で生き続けます。10万部以上売れた『DIE WITH ZERO』(ダイヤモンド社)の中でも、その経験から得るものを「思い出の配当」と表現されています。

つまり、お金を保有して残りの人生を過ごすのか、経験を持って残りの人生を過ごすのかという違いでもあります。ここで勘違いして欲しくないのは、将来に1円もお金を残さず使い切れというわけではありません。

必要以上に未来にお金を残すことについて考えた方がいいと言っているのです。将来的に年金は破綻せず、減額した金額を受け取ることになります。減額された年金額と生活費などの差額から、おおよそ老後に必要な金額を見積もることができます。

その部分に対してはつみたてNISAやiDeCoを活用しながら準備をするべきですが、それ以上にお金を未来に残す余力があるのであれば、今使うことも選択肢に入れてはどうかという提案をしているのです。