大谷にサインを求める現役選手たち

ライバル選手の息子たちにも「大谷ファン」がいる。通算223勝を誇るロイヤルズの先発右腕グリンキーの長男で野球少年のボード君は、カンザスシティーでの7月27日のエンゼルス戦後にクラブハウスの出入り口で大谷を〝出待ち〟。父のサイン入りユニホームと大谷のサインボールを交換してもらい、大喜びしたという。

寡黙なグリンキーも「息子は本当に大谷の大ファンで、本来は右打ちなのに、5月の初めごろから左で打ち始めたんだよ」と表情がほころび「彼はいつも丁寧に接してくれる」と感謝した。ただ、子供は素直ゆえに残酷だ。ボード君は「大谷がお父さんから満塁本塁打を打ってほしい」と願っているそうだ。

20年MVPのドジャースの一塁手フリーマンの長男チャーリー君は、パドレスの若きスター遊撃手タティス(8月12日に禁止薬物違反で80試合の出場停止処分)の熱烈なファンとして有名だが、同時に大谷のファンでもあり、今夏のオールスター戦では記念撮影が実現。大いに喜んでいたという。

同じア・リーグ西地区のアストロズのダスティ・ベーカー監督は、妻が大谷の大ファンで打席に入ると立ち上がって応援するほど。同監督の試合前の囲み取材で日本メディアを見つけると「大谷の質問はないの?」と振るのが恒例で「大谷は何でもできる。これまで見たことがない選手」といつも絶賛している。

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当然、ライバルの現役選手にも「大谷ファン」は多い。2年連続で出場した今夏のオールスター戦では、昨年に続きサイン攻めにあった。今季のア・リーグMVPを争うヤンキースの主砲ジャッジ、サイ・ヤング賞最有力のアストロズのエース右腕バーランダー、現役唯一の三冠王経験者タイガースのカブレラなど名だたるスターたちが大谷に自ら話しかけ、交流を深めていた。

その他にもマリナーズの救援右腕セワルドは「大谷ファン」を公言し、昨年9月の試合前にキャッチボール中の大谷を直撃。面識はなかったが、大谷のボブルヘッド(首振り)人形にサインをもらったという。