「月経ディスク」最大の特徴とは
紙製や布製のショーツに装着することで経血を採取する方式のナプキン、膣内に挿入し吸収させることで経血を採取する方式のタンポン。長らくこの2アイテムが生理用品としてはおなじみであっただろう。しかしこれらは体への影響や衣服への汚れ防止のため、1日のうちに何度もトイレで取り替えることが必要だ。
しかし今では、「フェムテック(female technology)」という言葉通り、発達した先端技術や生地の性能向上によりショーツ自体で経血を受け止められる吸水ショーツや、膣内に挿入し留めることで経血を溜め続けられるシリコン製の月経カップ(経血カップ)などが登場している。
さらにテクノロジーは進み、膣内のより奥まで挿入することで一定時間、経血を溜めて外に出ないよう止められる「月経ディスク」が誕生。カップ同様にシリコン製のアイテムで、膣内に挿入して経血を採取するシステムであり、繰り返し使用することが可能だ。
体形にフィットするため装着感が低いことや、漏れにくいことが最大の特徴。また、膣よりも奥まで挿入し、そこで留めて使用するため、生理中でも膣内に生理用品がないことから、衛生面を気にせずセックスを楽しむことができる。
装着に慣れるまでは、ある程度練習が必要だが、繰り返し使用することで、簡単かつ快適に使うことができるらしい。子宮頸部下にフィットさせて使用することで経血を集める仕組みのため、まずは膣内に清潔な指を挿入して子宮頸部を見つけるのがコツだとか。膣内の奥まで指を入れ、鼻の先に触れるような感覚があったら子宮頸部を見つけられたということらしい。
手指をきちんと洗浄し清潔にしていることはもちろん、爪を伸ばしている人やネイルスカルプチャーを好んで付けている人は膣内を傷つけないよう気をつけたい。
また、月経ディスク本体の使用前と使用後には、きちんと洗浄、煮沸をすることが推奨されているので、使用中はもちろん、前後のケアも怠らないようにしたい。