BLを愛する3人が語る「BLの魅力」

――それでは最後に、お三方が感じるBLの魅力を教えてください。

赤原 なぜここまで萌えるのか、上手く言語化できないのですが……(笑)。リバ(攻め受け固定ではないこと)も好きな私としては、「対等な関係性」を魅力に感じているのかもしれません。個人差はあれど(腕力的な意味での)力関係はある程度対等と言えますし、同じラインに立たせやすいところが特にいいなと思います。

瀬森 「人間賛歌」なところでしょうか。人それぞれ捉え方が違うと思うのですが、私はBLを「男とか関係なく、お前だから好きなんだ」という文脈以上に、「今ここにいる、男のお前が好きなんだ」という文脈で愛しています。「今ここにいる“男の”お前に出会えて良かった」とキャラクターには思っていて欲しいし、「彼らが彼らであったからこそ今愛し合えている」という事実を一緒に喜ぶことができるのはBLの魅力のひとつだと思います。

担当 商業BLの魅力として語らせてもらうと「間口の広さ」だと私は思います。ファンタジー、歴史モノ、裏社会、○○バース、獣人……あとジャンルの話ではありませんが、念入りな準備なしでもエッチができるのも含めて(笑)、懐の深いジャンルだと思います。BLは最高です!

©赤原ねぐ・瀬森菜々子/集英社

『簡ロマ』インタビュー前編はこちらから

取材・文/阿部裕華

簡易的パーバートロマンス 5
赤原 ねぐ
2022年7月25日発売
759円(税込)
B6判/176ページ
ISBN:978-4-8342-6518-7
「全然足んねーわ、お前との時間」
晴れて恋人同士になった真田と鹿嶋は、それぞれ別の大学へと進学。真田は本格的にモデル業を始め、鹿嶋はなんと漫研に入部することに!
なかなか会えない時間を埋めるように愛情を深め合う二人は、エッチのプレイ内容もステップアップしていこうと、SMの知識を(真田だけ)つけ、初めての緊縛にも挑戦!
更には頼れる先輩も登場&とうとう同棲打診…!? 内容てんこ盛りの大学生編、スタートです★
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