4.リラックスしたい日にぴったりのノンアル

最後に紹介するのは、オフの日のおうち時間、まったりしたいひとり時間など、自分時間を大切に過ごしたいときのパートナーとして選びたい銘柄だ。

MARUKU AF

30~50代に増加。あえて飲まない「ソーバーキュリアス」という価値観_4
アルコール0.00%のMARUKUプライベートブランド(MARUKU提供)

「クラフトビールの老舗でもある小樽ビール醸造所さんとのコラボで生まれた、MARUKUのプライベートブランドです。ドイツの『ビール純粋令』に基づいた製造手法で、アルコール0.00%を達成しています。

雑味はありませんがビール特有の刺激は少なく、まろやかで柔らかい味なので、ゆっくりと読書をしたり映画を観たりしながら、ちびちびと飲むのにおすすめです。スタウトのほうはスイーツとの相性も抜群なので、アイスコーヒー代わりとしても」(桜井さん)

■MARUKU AF(ラガー・スタウト) 各1本:308円/12本セット:3693円(税込)

「微アル」の概念は日本特有

実はノンアルと言えど、ごく微量ながらアルコールが含まれている銘柄もある。

海外のノンアルのほとんどは、微量のアルコールが含まれているものであっても「ノンアルコール」と表記されている。たとえばアメリカの場合、0.5%以上のアルコールが含まれるものはアルコール扱いで、0.5%未満のものはすべてノンアルコール扱いだ。

30~50代に増加。あえて飲まない「ソーバーキュリアス」という価値観_5
アルコール0.5%未満の「BRAVUS IPA」には、はっきりと「NON-ALCOHOLIC」の印字が

日本人の感覚からすると、「ほんの少しでもアルコールが入っている時点で、ノンアルではなく『微アル』では?」と、不思議に思うかもしれない。しかし、いわゆる「微アルコール(微アル)」という言葉は日本特有のもので、本来はこれらも「ノンアル」のカテゴリーに含まれる。

「日本の酒税法では、酒類は『アルコール度数が1%以上のもの』と定められています。つまり、アルコールが1%未満のものは、実はお酒という扱いにはなっていないんですよね。ただ、日本人の場合はもともとの体質としてお酒を飲めない人が一定数いるので、そういった人たちに配慮して、あえて『微アル』という表現を使用している面もあると思います」

そもそもソーバーキュリアスとは、お酒が飲める人が「あえて飲まない」を実践するもの。そういった人が、お酒に分類されない程度のアルコールが含まれた飲料を飲んだとしても、酔っ払ったり二日酔いになるといった可能性は限りなく低いだろう。

体調上の理由など「ほんのわずかなアルコールも心配」なケースを除き、あまり気にせず飲みたい銘柄を選び、おおらかな気持ちでソーバーキュリアスを楽しんでいきたい。