適度に心地よく聞き流せる音楽をかけると、作業効率アップ

好きな音楽を集中して聴きたいという人も多いでしょうが、作業を効率化するために音楽を流すのもおすすめです。

脳にとって、リズムは重要な意味をもちます。話すときや考えるときに「調子がいい」「のってきた」と感じるのは、脳がリズムにのれているということです。

そのとき重要な役割を担っているのは、脳の海馬回と呼ばれる部分です。海馬回は、複数の情報が同時に入ってきたときや、気持ちが高揚したときなどに興奮状態になるという特徴があります。

興奮が高まると、海馬回のなかでアンモナイトのように渦巻き状に並んだ神経細胞が「興奮、抑制、興奮、抑制」をくり返し、脳が働くリズムが生まれます。

このリズムに心地よくのっている状態になったときに、脳はよく働きます。

「音楽を聴きながら作業をしていたら、はかどった」「海辺を歩きながら考えたら、ひらめいた」。こうしたことは脳がリズムにうまくのっている状態といえます。

音楽を聴きながら仕事や勉強をするという経験は、みなさんにもあるでしょう。ただ、好きな音楽と作業の効率が上がる音楽は、必ずしも同じではありません。好きな音楽だと、気持ちが音に集中してしまうこともあります。あくまで適度に心地よく聞き流せ、かつ自分がのれるリズムの楽曲がおすすめです。

脳がのれるリズムは人によって違いますから、自分がのれるリズムを見つけることが大事です。脳のパフォーマンスを上げるためには、何事においても「テンポよくリズミカルに」ということを心がけておくといいでしょう。

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