身体を使う趣味がないと、脳のパフォーマンスが落ちる

空間認知能はさまざまな場面で鍛えられます。練習をするというよりも、楽しんで鍛えられるので、誰でも続けられるでしょう。


空間認知能を鍛えるには、なるべく身体を使う趣味をもつことです。スポーツをしたり、絵を描いたり、料理をつくったりといった楽しめる趣味をもつと、脳のパフォーマンスは上がります。

スポーツは、キャッチボールやテニス、ゴルフなどボールを使う球技が、とりわけ空間認知能の強化に有効です。

狙った場所をめがけてボールを投げたり打ったりという動作は、間合いを測るトレーニングになるからです。

アウトドアのブームもあって山歩きが流行っていますが、起伏にとんだ山の道を歩くことも空間認知能を鍛えてくれます。舗装された街中の平坦な道を歩くのとは違って、山の道は石があったり、樹の根っこが浮き出ていたりと、凹凸だらけです。バランスを取りながら歩いていくには、空間認知能をフルに使うことに
なります。

絵を描くこともおすすめです。

物を観察して形や角度を正確に把握したり、色合いをつかんだり、対象との距離を測ったりと、空間認知能が強く求められるからです。

またふだん気をつけていただきたいのが、字を雑に書かないことです。これは空間認知能を低下させる習慣になります。

字の線の長さやアキの幅などを意識して、丁寧に書こうとするだけでも、空間認知能を鍛えられますし、さらに字がきれいになるというおまけがつけば、お得な気分にもなるでしょう。