天才棋士・藤井聡太も実践する右脳活性法

ふだん、右脳や左脳などと意識して頭を使う人は少ないでしょう。でも、ある方法を使えば、それが可能になるのです。

人がものを考えるときは論理的思考をつかさどる左脳を使っています。しかし、この状態では、感性やひらめきをつかさどる右脳はあまり働いていません。

脳全体で見れば、左側の半分しか使わず、右側の半分が活かされていないのは、とてももったいないことです。

左脳も右脳もバランスよく動かして脳全体を使うには、左脳で考えたことを、画像や映像として表現し、認識することです。そうすると、左脳で考えたことが右脳に伝わり、パターン認識されます。パターン認識とは、画像や音声など膨大なデータから一定の特徴や規則性のパターンを識別し、処理することです。

天才棋士として注目されている藤井聡太さんは、練習の際、AIを使ってさまざまな棋譜(対局者が行った手を順番に記した記録)をパターン認識するそうですが、そのときは右脳が使われます。左脳で考えるだけでなく、右脳で膨大なパターン認識をするという頭の使い方をしているので、あれほど強いのでしょう。

将棋界では、若手の棋士の実力が年々アップしているといわれていますが、彼らは左脳で認識したことを画像として右脳で処理する作業を、AIを使って行っているからに違いありません。左脳と同時に右脳を使って頭を活性化させるには、日ごろから考えていることを簡単な絵や図にするといいと思います。

左右の脳を使う習慣を身につければ、脳のパフォーマンスは格段にアップするはずです。