「高市再選」を支えるはずが…麻生派主導の「JiB」に起きた想定外
総理肝いりの国旗損壊罪について、自民党では骨子案を修正した上で、今国会での成立を目指す方針だ。
自民党内の“高市一強”を印象づけるのは、政策論議の場だけではない。
5月21日に初会合が予定される、高市総理を支える議員グループ「国力研究会」(JiB)である。
「高市総理を来年の自民党総裁選で勝たせるグループです。できれば無投票再選で高市総理の再選を果たしたい。
発起人に、高市総理の後見人的存在の麻生太郎副総裁のほか、小泉進次郎防衛相ら総裁選のライバルとなりえるメンバーも名を連ねました」(自民中堅)
JiBは、事務方を麻生派所属の複数の議員が担当するなど、「麻生派主導」と指摘された。
「発起人には、茂木敏充外相、小林鷹之政調会長、萩生田光一幹事長代行らも含まれ、まさに“オール自民党”という様相。
その一方で、麻生氏と距離のある石破茂前総理や、林芳正総務相、武田良太元総務相などの重鎮は発起人には入っていなかった。
主流派と反主流派を色分けすることで、来年の総裁選では麻生氏を中心に、このJiBで主導権を握るのではと見られた」(前出・自民党関係者)
ところが、ここに来て異変が――。
「5月14日に、発起人には含まれていなかった武田氏が、自らが率いるグループごとJiBのメンバーとして参加すると表明したのです。
武田氏は周囲に、『高市総理とも個人的に親しいし、案内状がきていたので、自民党の選挙公約を推進するためのグループだから仲間と一緒に入っただけ』と語っています。
林氏にはJiBの案内状も遅れて届いたと聞いていますが、結局、林氏もメンバーとして参加する方向です。
こうした動きは、派閥の色合いをつけ、麻生氏を中心にJiBを運営したかったであろう勢力からすれば誤算かもしれません。
参加者の幅が広がったことにより、JiBを来年の総裁選の基盤となる組織にするというのは、やりにくくなり、無力化されてしまった面があります。
ウイングが広がりすぎたことでJiB自体があまり意味を持たなくなったとの見方も出ています」(別の自民ベテラン議員)
共同通信が5月17日に報じた世論調査で、高市政権の支持率は61.3%と、前回調査から2.5ポイント減少。未だ高水準だが、自民党内では水面下で様々な動きが起きはじめている。
取材・文/河野嘉誠 集英社オンライン編集部ニュース班














