無意識のうちに降り積もる「間食」という塵

実際、私の診ている糖尿病患者さんの一人にこんな方がいました。

その方は、「食事は本当に少なめにして、三食しかとっていないし、おやつも食べていない。なのに血糖値が下がらない」と悩んでいました。

そこで私は、この患者さんに「何かを口に入れるとき、それをすべてスマホで写真に撮ってみてください」とお願いしました。翌月の診察でスマホの写真を見せてもらって、あっと驚きました。

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
写真はイメージです(写真/Shutterstock)
すべての画像を見る

その方は事務系の仕事をしていましたが、仕事をしながらいくつものキャンディー、キャラメル、スナック菓子などを続けて食べていたのです。それぞれはごく少量なので、本人もまったく意識せずに口に運んでいたようです。

さらに驚いたのが、その「ながら食べ」分のカロリー量を正確に計算したところ、三度の食事によって摂取したカロリー量を軽く上回っていたことです。

意識せずに食べた少量のお菓子が、「塵も積もれば山」となっていたのです。

たとえ主食を減らしても、それ以外の時間に少量ずつ頻繁に食物を摂取すると、膵臓が休まる暇がなくなってしまいます。これでは意味がありません。

文/下村健寿 サムネイル/Shutterstock

『糖毒脳 いつまでも「冴えた頭」でいるために知っておきたいこと』(ダイヤモンド社)
下村健寿
『糖毒脳 いつまでも「冴えた頭」でいるために知っておきたいこと』(ダイヤモンド社)
2026/4/15
1,650円(税込)
256ページ
ISBN: 978-4478121757
「あれ?いま何しようとしてたんだっけ?」が増えたら要注意!! もしかしたら認知機能の崩壊が始まっているかもしれません。健康診断で「異常なし」と言われた人も油断できません。いつものランチが、あなたの「脳」を蝕んでいるかもしれない。いつまでも「冴えた脳」でいるために知っておきたい、認知機能を守る習慣!!
amazon