鉄不足さんは「お冷ごはん」がベター
白米は肥満を招くから食べてはいけない。そう考えている方もいらっしゃるかと思いますが、よい点もあります。
例えば、白米には栄養吸収を阻害するフィチン酸が入っていない点。玄米の場合は、鉄や亜鉛の吸収を阻害するフィチン酸が含まれており、鉄不足の人にはおすすめできません。一方で、白米の食べすぎは糖尿病リスクが上がるという報告があるのも事実。
これは食物繊維が不足することが要因と考えられているのですが、このデメリットをカバーできるのが冷ごはんです。ごはんを一度冷ますと「レジスタントスターチ(難消化性デンプン)」が増加し、2型糖尿病や肥満に対する予防効果があると示されています。
雑穀米で老化スピードを遅らせる
最もおすすめしたいのは雑穀米。黒米や赤米、きびやあわやアマランサス、もち麦などの雑穀をごはんにブレンドすることで、白米では不足する食物繊維や鉄、マグネシウム、ビタミンB群などを補うことができます。
2021年に発表されたメタ分析では、雑穀の長期的な摂取は2型糖尿病患者の空腹時血糖およびHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)レベルの改善につながることが報告されています。
血糖値をコントロールすることは老化予防にもつながるので、女性には雑穀米を積極的にセレクトしていただきたいです。フィチン酸についても白米に雑穀を混ぜるため、影響は気にならない程度です。
玄米を食べたいという方には発芽玄米はいかがでしょうか。発芽玄米にするとフィチン酸を50%以上減少させることができるうえ、第7の栄養素と言われるフィトケミカルも摂取することができます。