38歳で新たな仕事を得て再スタートを切る

青年会議所にも誘われて加入。保護司も引き受けるなど人脈を広げていった。

だが、園田さんは人の相談に乗りながら自分の力不足を痛感するばかり。

そんなとき地元にワンストップの相談室ができた。園田さんは「あなたを支える人がいる」というキャッチコピーを見て大泣きしてしまったという。それまで支えられた経験がなかったからだ。

「どうしたらいいのか教えて欲しい」とメールを送ると、「いつから来られる?」と返信が来た。

先方はNPOの活動も知っていて、相談室で働けることになったのだ。

園田明日香さん(撮影/集英社オンライン)
園田明日香さん(撮影/集英社オンライン)

「初めて、自分がやりたいと思った仕事だから、もう泣きながら喜びましたよ。NPOの活動は、お金が目当てじゃないから、皆が親切にしてくれたんですかね」

相談室には、ひきこもり、孤立や障がいに悩んでいる人、失職者、刑余者など、ありとあらゆる人が困りごとの相談にきた。

現場で学ぶだけでなく、外部での研修にも行かせてくれ、支援員としての力を付けることができた。

上司にお礼を言ったら、「助けてもらったと思うなら、次、困っている人に返してあげて」と言われたことが、記憶に残っているという。

こうして、園田さんは38歳で新たなスタートを切る。

その後は相談室が閉まるなどして何度も職場が変わったが、支援職としてキャリアを積んでいった。