「無言電話、嫌がらせ電話が1日に数十件に及んだ」

高林容疑者の自宅付近の焼肉店。犯行現場はこの店舗付近の路上だったものの、被害少年たちが事件以前にもタムロしていたことから、SNSでは「襲われた高校生はこの店の息子の連れだ」「店には居住実態がある」「中国籍の経営者だ」といった、もっともらしい情報が拡散された。

しかし、店主らが語る実態はまったく違っていた。

「この店に居住実態なんてないですよ。あなたも(記者も)2階を見たでしょ。仕事が終わったら、みんな各々の家に帰ります。ネットの話は相手にしないことにした。でも、嘘ですよと伝えても、また何か言われるだけですから……」(店長)

「ウチはね、事件後に警察から『(被害少年たちの)バイクを置かせてください』と言われ、協力しただけなのよ。それなのに、テレビのニュースに映っていたバイクを見て、勝手に結びつけられてしまった。ウチに子どもなんていませんし、中国人(経営)の店でもありません」(店の従業員)

事件現場の隣にある焼肉店とバイク(撮影/集英社オンライン)
事件現場の隣にある焼肉店とバイク(撮影/集英社オンライン)
すべての画像を見る

店側を最も苦しめているのは、やむことのない嫌がらせ電話だ。事件直後の4日間は特に激しく、1日に数十件に及んだ。現在も「不在着信」や、「非通知」での電話が1日5〜10件ほど続き、深夜24時になっても鳴り響くことがあるという。

「『騒いでいたのはオタクの息子だろ!』といきなり怒鳴られる。『関係ないんです』と話しても、『じゃあなんでバイクがあるんだよ!』と言われて切られる。『なんでバイクに乗らせたんだ、誰かが死ぬだろ!』と一方的な罵倒もあります。

名前も名乗らず、こちらの説明も聞かずに攻撃してくる。あまりのストレスに、昨日から営業中であっても電話線を抜いて対応せざるを得ない状況です。これは営業妨害です」(店の従業員)

「こっちは一生懸命に真面目に、コツコツ働いているだけなのに……。お客さんが『大丈夫?』と心配して、励ましてくれることに救われています」(店長)