最近はキリンとカバに加え「ゲテモノ担当」とも名乗っていた
その鈴木容疑者は動物園のブログや発行物によれば2015年から動物園スタッフとして働いていた。最初の3年間は飼育員ではなく、来園者の対応や委託業者を統括する「園内班」に属し、2018年に念願かなって飼育員となっている。当時の担当はアザラシと両生類・爬虫類だった。
当時の飼育員の新人紹介で、アリクイとオカピとシーラカンスが好きだと自己紹介した鈴木容疑者は、
〈幼いころからの夢であった飼育員になれて、とっても幸せです。将来的にはみんなが「アザラシがいる」ではなく「ゴマフアザラシがいる!」と言ってもらえるくらいに動物に興味を持ってもらえるよう頑張ります!よろしくお願いします。〉
と意気込みを記していた。
北海道を代表する観光地、旭山動物園の飼育員ともなれば地元メディアに露出する機会も多く、鈴木容疑者もたびたび登場。最近はキリンとカバに加え「ゲテモノ担当」とも名乗っていた。
飼育にかける意気込みは熱く、3年前の園の公式ブログでは、目が不自由な来館者にレッサーパンダのことをうまく伝えられなかったと反省しながら、
〈たとえ目が不自由でも、もっともっとレッサーパンダの生き方や命を感じられるべきです。そこで私の頭の中に湧いて来た言葉が「五感にブチ込め」です。もし、五感に何か不自由があっても、他のもので補えるような展示物がなければいけないと。〉
と語っていた。
由衣さんが行方不明になる直前の3月上旬のブログでは、担当するカバの力がものすごいことを紹介し、「毎日50キログラムのハンドグリップを握りながら出勤している」自分の力ではびくともしない消防用ホースを、カバが引き裂いたエピソードを紹介していた。
飼育員になる夢を叶え、人気者のキリンやカバを担当できるようになった鈴木容疑者。愛する職場で死んでしまった動物を焼くための焼却炉に妻の遺体を放り込んだという供述は事実なのか。よりによってゴールデンウィークの行楽気分が高まる時期に、おぞましい事件の捜査が大きく動き始めた。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













