「なぜ逮捕されないのか…」
社会部デスクが解説する。
「ニュースの読者や視聴者にとってはどうでもいいことかもしれませんが、この事案はまだ事件なのか事故なのか、それともこの職員の狂言なのか、妻の意図的な失踪なのかを断定できる状況に到達していないので、『事件』という用語も使えない段階です。
事件性は極めて濃厚ながら、任意聴取で職員がいくらベラベラしゃべっても、その説明を裏付ける資料がない限りは事件決定すらできない。『なんで逮捕もされないのか』と不思議なみなさんも多いと思いますが、これまでの捜索で妻の安否すら確認できていない現状では、死体遺棄容疑で逮捕状を請求することもできないのです。
同様に『遺体なき事件』として4月中旬に警視庁が東京・赤坂のIT関連会社社長を同社役員の死体遺棄容疑で逮捕した事件がありました。これは逆に容疑者が犯行は否認しているものの、不明の役員の血痕が事務所内で確認されるなど複数の物証をもとに、警視庁が着手に踏み切った」
今月8日から定期休園に入っていた同園は、4月29日に夏の期間の営業を始めるはずだったが、捜査の影響でその予定を2日後ろ倒しにした。しかし、それとて流動的なのはいうまでもない。同園関係者は取材に対しこう表情を暗くした。
「かなり大変な事になったというか、彼が警察に話している内容が真実であれば、なんてことをしてくれたんだってくらい大きな問題になっているよ。現段階だと園の焼却炉で……というのも彼がただ話してるだけなんじゃないかって思ってしまうくらい信じられない話だしさ……。それくらい考えられない話なんですよ。
そもそも焼却炉はすべての職員が簡単に出入りできる場所ではないよ(解剖する獣医や担当の飼育員などは入れる)。彼とはこれまで何度も顔を合わせているが、プライベートな事は話したことないから、結婚していたことも知らなかった。
ただ、仕事は真面目にやっていたし普段会えば挨拶も普通にするよ。最後に会ったのは23日だよ。その時も別に普段通りで、『お疲れ様です』って感じだったから……。5月1日から開園できそうかって? それはできるんじゃないかな。大丈夫だと思っています」













