いま注目している街は大井町と…
それはいったいどんなマンションなのか。
「付加価値があるマンションです。駅から遠いということは、デベロッパーにとって土地の取得が容易だったはず。そこにどのような付加価値をつけたかが重要になります」
例えば、西岡氏が以前に住んでいた『スカイズ タワー&ガーデン(江東区)』がそれである。最寄りはゆりかもめ新豊洲駅徒歩5分だが、より便利な地下鉄の豊洲駅からは12分ほど離れていても、天体望遠鏡を備え、プールがあり、隣に広大な公園を併設して「ここで子どもを育ててください」と明確な価値を打ち出している物件だ。西岡氏はそのマンションが打ち出すコンセプト=哲学に惚れて、購入を決めた。
さらに、豪華な共用部も資産価値を支える重要な仕掛けになるという。「豪華なパーティールームやエントランスは、実は『次の購入予備軍』をどんどん作るためのキーになっています。友人を招いてパーティーをした時、訪れた人たちがエントランスの雰囲気や豪華さに圧倒され、『すごい、欲しい』とファンになってくれるからです」とのことだ。
それでは2つめのキーワードである「再開発」はどうだろうか。「その強さは圧倒的です」と西岡氏は解説する。
「再開発が行われるということは、企業や行政がお金を出して成立させるということであり、その街には確実に価値があるという証拠です。逆に言えば、再開発の予定が全くない地域は、将来的に少子化の中で取り残されてしまうリスクがあります。再開発が進むエリアで買うのが資産価値維持の目的においてはベストです」
具体的には、建築費が高騰する中でも計画が進んでいる築地、日本橋、リニア新幹線が絡む品川、そして行政が力を入れる池袋などが有望なエリアだという。
「築地などは東京都も絡んでいるプロジェクトなので、建築費が上がろうが意地でも仕上げてくるはずです。さすがにあそこが止まるようなら日本が終わる時だと思います。あとはリニア新幹線が絡む品川や、行政が頑張っている池袋なども強いでしょう」
企業や行政の本気度が高く、絶対に引き返せない国家規模のプロジェクトが絡むエリアこそが、真に強靭な資産価値を持つと言えそうだ。
しかし、こうした超一等地の再開発エリアはすでに価格が高騰しており、一般層には手が届きにくい。そこで西岡氏が提案するのが、「ターミナル駅から3駅、10分以内を買う」という法則だ。
「品川や東京・日本橋などのターミナル駅から、乗り換えなしの1本で10分以内で着ける駅、例えば大井町(品川3分)や清澄白河(大手町7分、三越前≒日本橋5分)などは資産価値が保たれやすく、むしろ上がるポテンシャルがあります」
さらに、現在はまだ過小評価されているエリア、例えば新小岩なども、東京駅まで13分程度と近く、今後のベンチマークとして非常に面白いエリアとのことだ。














